介護業界で働き出すと、聞き慣れない専門用語に遭遇することもあるでしょう。アセスメントやアドボカシーなども、介護業界ではよく使われている専門用語の一部です。
アセスメントは、介護を必要とする高齢者に対して適切なケアを提供するために、情報収集や分析を行うことです。このアセスメントは、介護サービス利用開始前に欠かせない工程です。利用者が何を求めているのか、どんな状況なのかを具体的に聞き出し、解決策を探ります。ケアマネージャーは、このアセスメントをもとにケアプランを作成します。
在宅介護では高齢者の自宅を訪問してアセスメントを行い、その際に高齢者に負担をかけない配慮も求められます。介護保険制度や介護サービスの種類など、必要な説明も行いますが、長時間に及ばないよう注意します。利用者や家族の負担にならないようにおおよその所要時間をあらかじめ伝えておき、できるだけ簡潔に必要な情報を集めることも良質なアセスメントには大切です。
アドボカシーは、「擁護・代弁」の意味を持ちます。重い障害がある方や高齢者など、自分で意思をうまく伝えることが難しい人に代わり、権利を守るために支援することを指します。高齢者の立場に立って代弁する、大きな責任を伴う行為です。
ここで挙げた専門用語は、介護の専門用語の中のほんの一角です。介護業界で働く際は、事前によく使われる専門用語を事前に勉強しておくと業務中に専門用語が出てきても都度把握でき、仕事がスムーズに進むようになります。