介護の現場でよく耳にする専門用語について

介護の仕事は需要が高く、経験の長短を問わず資格があれば一通りの仕事はできます。しかし、現場で飛び交う専門用語を理解していないと、必要なケアができない事態になりかねません。ここでは、介護職の間でよく使われる以下の専門用語を紹介しましょう。

まず、高齢者の移動をサポートする際によく耳にする言葉が、トランス移乗です。トランスとはトランスファーの略語で、移動や転送を意味し、介護の現場ではベッドから車椅子への移乗や、車椅子から椅子への移乗の際に使われます。そのため、覚えておいたほうがいい言葉の一つです。

次に、寝たきりの方を介護するときには、褥瘡という言葉もよく使われます。褥瘡は床ずれとも呼ばれ、同じ体勢で長時間過ごすことによって血流が滞り、骨がつきだした部位の皮膚がただれた症状をいいます。仕事の際に褥瘡予防を指示されたら、体位変換を行ったり寝具のシワをこまめに直したりしなければなりません。

それから、入所型施設では清拭という言葉も頻繁に聞くかもしれません。清拭とは、温かいタオルで高齢者の身体を拭くケアのことを指します。介護施設だけでなく、医療機関で働くときにも褥瘡と併せてよく使われる専門用語なので、頭に入れておいたほうがいいでしょう。

上記の専門用語以外にも、まだまだ知っておくべき言葉はたくさんあります。そのため、上記の用語をきちんとマスターしたら、その他の用語も意味を調べて日常的に使えるようにしておくことをおすすめします。介護の専門用語を使う際の注意点も一緒に書かれている、こちらのサイトも紹介しておきます。